LINEの「送信取消機能」が不貞の証拠隠しに使えるか。不貞慰謝料に強い弁護士が解説してみた。

コミュニケーションアプリ「LINE」の「送信取り消し機能が,「誤爆防止できる」「画期的!」と話題になっています。
この機能,自分にやましいことがある人にとっては喜ばしいニュースかもしれません。
ネット上で指摘されている通り,取り消し機能で不貞の証拠を隠せるのではないか,と。
ただ,今の機能を前提にすると,完全に不貞の証拠を隠すことはできないでしょう。
理由は3つあります。

 1 送信後24時間以内しか取り消すことができない
 大体不貞行為が発覚するのは何か月か不貞行為が続いて,油断したタイミングです。ですから,気づかれていると思った時やばれたと思った時には,すでに手遅れ。取り消し機能は使えません。
 そもそも24時間以内に逐一メッセージを取り消せるほどマメな人は取り消し機能がなくても不貞行為を隠す行動をとっているような気もします。
 2 送信相手のトーク履歴には「取り消しました」とメッセージが残る
特定のメッセージだけ消しても前後のやり取りが残っていれば二人が親密な関係にあることは容易に推定されることがあるでしょう。逆に「取り消しました」とメッセージが残っていることで,より不貞行為の疑念が強まる,ということも考えられます。
3 そもそも取り消す前(送信後24時間以内)に写真にとられたら意味がない
取り消す前のトーク履歴の画面を写真に撮って不貞の証拠として確保してしまえば,取り消し機能はあまり意味がありません。
したがって,送信取り消し機能を駆使したところで不貞行為は完全に隠すことはできません。
※ 念のため付言しますと,間違っても不貞行為を推奨したり,証拠隠しをほのめかしているわけではありません。
nakamahayato