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社内不倫とは?職場不倫が発覚するきっかけや慰謝料請求の注意点

2026.06.11
  • 離婚の原因

社内不倫とは、同じ会社や職場の関係者同士で行われる不倫関係を指します。

職場で一緒に過ごす時間が長いことから関係が深まりやすく、発覚した場合には、配偶者との離婚問題や慰謝料請求だけでなく、会社での信用や処分に影響する可能性もあります。

この記事では、社内不倫が起こりやすい理由や発覚するきっかけ、弁護士に相談するメリットについて解説します。

社内不倫とは?

社内不倫は、職場での接点をきっかけに始まるため、勤務先での人間関係や業務上の立場とも結びつきやすい問題です。

ここでは、社内不倫の意味や起こりやすい理由、社内恋愛との違いについて整理します。

社内不倫(職場不倫)の定義

社内不倫とは、既婚者が同じ会社の同僚、上司、部下、取引先の担当者などと不倫関係になることを指します。

一般的に、不倫という言葉は幅広く使われますが、慰謝料請求の場面で主に問題となるのは、配偶者以外の相手と肉体関係を持つ不貞行為です。

慰謝料請求を考える場合には、単に親しい関係であることではなく、肉体関係があったことを示す証拠が重要になります。

社内不倫が起こりやすい理由

社内不倫が起こりやすい理由として、職場で一緒に過ごす時間の長さや、以下のような状況が挙げられます。

  • 同じ部署やチームで長時間一緒に働いている
  • 残業や出張で2人きりになる機会がある
  • 社内の飲み会や懇親会で親しくなる
  • 家庭の不満を職場の相手に相談している

職場では、仕事上のやり取りを理由に連絡を取りやすいため、関係が続きやすい面もあります。

社内恋愛との違い

社内恋愛と社内不倫の大きな違いは、当事者の一方または双方が既婚者であるかどうかです。

独身同士の社内恋愛であれば、会社の就業規則や職場秩序に反しない限り、基本的には私的な交際として扱われます。

これに対して、社内不倫では、既婚者が配偶者以外の相手と関係を持つため、夫婦関係を壊す原因になります。

社内恋愛が当事者間の交際にとどまりやすいのに対し、社内不倫は家庭、会社、人間関係の広い範囲に問題が及びやすい点が異なります。

社内不倫が発覚する主なきっかけ

社内不倫は、当事者が隠しているつもりでも、職場や家庭での小さな違和感から発覚することがあります。

ここでは、社内不倫が発覚する主なきっかけについて整理します。

同僚や上司に目撃される

社内不倫は、同じ職場の同僚や上司に目撃されて発覚することがあります。

たとえば、勤務時間外に2人で食事をしている場面や、休日に一緒にいるところを見られるケースです。

社内では普通に接しているつもりでも、周囲から見ると距離が近すぎると感じられることがあります。

職場の人に不自然な関係を疑われると、噂として広がる可能性もあります。

LINE・メールなどのやり取りから発覚する

社内不倫は、LINEやメールなどのやり取りから発覚することがあります。

仕事上の連絡に見えても、内容が私的なものに偏っている場合には、不倫を疑われるきっかけになります。

ただし、LINEやメールの内容だけで、直ちに肉体関係を証明できるとは限りません。

慰謝料請求を考える場合には、他の証拠と組み合わせて判断する必要があります。

残業・出張などの不自然な行動から疑われる

残業や出張などの行動が不自然に増えたことをきっかけに、社内不倫を疑われることがあります。

たとえば、急に帰宅時間が遅くなった、休日出勤が増えた、出張の予定を詳しく話さなくなったといった変化です。

同じ職場の相手との不倫では、残業や出張、社内行事などを理由に会いやすいため、行動の変化が発覚のきっかけになります。

配偶者にスマホやレシートを見られる

社内不倫は、配偶者がスマホやレシート、クレジットカード明細を確認したことをきっかけに発覚することがあります。

深夜や休日に頻繁に連絡を取っている場合には、不倫を疑われるきっかけになります。

加えて、レシートやクレジットカード明細では、ホテル、飲食店、プレゼントなどの利用履歴から、配偶者以外の相手と会っていたことが発覚するケースもあります。

社内の噂や内部告発

社内の噂や内部告発によって、社内不倫が発覚することもあります。

同じ職場では、2人の距離感や勤務中の態度などから、本人たちは隠しているつもりでも、周囲から見ると不自然に映ることがあります。

噂や内部告発だけでは、十分な証拠とはいえない場合もありますが、調査を始めるきっかけになるため、内容や時期、誰から聞いたのかを整理しておくことが大切です。

職場不倫・社内不倫が発覚した場合のリスク

社内不倫が発覚すると、夫婦関係だけでなく、職場での信用や今後の働き方にも影響することがあります。

ここでは、社内不倫が発覚した場合に考えられる主なリスクについて整理します。

配偶者から慰謝料請求を受ける

社内不倫で肉体関係があった場合、不貞行為として配偶者から慰謝料を請求されることがあります。

慰謝料は、不貞行為によって配偶者が受けた精神的苦痛に対して支払うお金です。

相手が同じ職場の人であっても、それだけで慰謝料が大きく増えるとは限りません。

もっとも、不倫期間が長い、発覚後も関係を続けた、夫婦関係が悪化して別居や離婚に至ったといった事情がある場合には、慰謝料額に影響します。

加えて、慰謝料請求は配偶者だけでなく、不倫相手に対して行われることもあります。

【関連記事】不倫慰謝料の相場と請求条件とは?|手順やよくある失敗まで解説

離婚問題に発展する可能性がある

社内不倫が発覚すると、夫婦間の信頼関係が大きく損なわれ、離婚問題にも発展します。

加えて、社内不倫の場合、関係が終わった後も仕事上の接点が残るため、配偶者からすると「本当に関係が終わったのか」という不安が残りやすいのも特徴です。

不倫の証拠や夫婦関係の経緯を整理しておくことで、今後の話し合いを進めやすくなります。

会社での信用を失う

職場では、仕事上の能力だけでなく、周囲との信頼関係や立場も重視されるため、社内不倫が職場で知られると、当事者の信用に影響します。

同僚や上司からの見方が変わり、業務上のやり取りにも支障が出ることがあります。

加えて、上司と部下の関係で社内不倫があった場合には、評価や人事の公平性を疑われることもあります。

社内不倫は、夫婦間の問題にとどまらず、職場で築いてきた信用を失う原因にもなります。

異動・降格などの処分を受ける可能性がある

不倫そのものは私生活上の問題ですが、職場秩序を乱したり、業務に支障を出したりした場合には、会社が対応を取ることがあります。

  • 勤務中に私的な連絡や接触を繰り返していた
  • 社内で噂が広がり、職場の人間関係が悪化した
  • 不倫関係のもつれによって業務に支障が出た
  • 会社の信用を損なう行動があった

処分の内容は、就業規則や会社への影響の程度によって異なります。

必ず解雇されるわけではありませんが、職場での立場が変わることは十分に考えられます。

不倫相手との関係が悪化する

社内不倫が発覚すると、不倫相手との関係が悪化することもあります。

発覚後は、慰謝料請求や離婚問題への対応をめぐって、当事者同士の利害が対立しやすくなります。

どちらが主導していたのか、関係を続けるつもりだったのか、配偶者にどう説明するのかなどをめぐり、責任の押し付け合いになることもあります。

社内不倫は、発覚するまでの関係だけでなく、発覚後の対応によっても大きな負担が生じる可能性があります。

配偶者が社内不倫しているかもしれないときの調べ方

配偶者の社内不倫を疑った場合でも、感情的に問い詰める前に、行動の変化や証拠になり得る情報を整理することが大切です。

ここでは、配偶者が社内不倫しているかもしれないときの確認方法について解説します。

行動や生活パターンの変化を確認する

配偶者の社内不倫を疑うきっかけとして、行動や生活パターンの変化があります。

以前と比べて予定の説明が曖昧になったり、急な外出が増えたりしている場合には、日付や時間、理由を記録しておくとよいでしょう。

ただし、行動の変化だけで不倫を断定することはできません。

慰謝料請求や離婚を考える場合には、行動記録に加えて、肉体関係をうかがわせる証拠が必要です。

スマホやSNSの利用状況を確認する

社内不倫をしている場合、スマホやSNSの使い方に変化が出ることがあります。

たとえば、スマホを常に持ち歩くようになった、通知画面を隠すようになった、急にロックを変更したといった行動です。

SNSでは、特定の職場関係者とのやり取りが増えていたり、投稿への反応が不自然に多かったりすることもあります。

レシートやクレジットカード明細を確認する

レシートやクレジットカード明細から、社内不倫の手がかりが見つかることもあります。

たとえば、普段行かない飲食店の利用履歴、ホテルの支払い、プレゼントの購入履歴、出張先とは異なる地域での決済などです。

社内不倫の場合、残業や出張、社内行事を理由に外出することがあるため、実際の行動と支払い履歴にズレがないかを確認することが大切です。

探偵に調査を依頼する

自分で確認できる情報だけでは判断が難しい場合、探偵に調査を依頼する方法もあります。

探偵に依頼すると、配偶者の行動調査や不倫相手との接触状況、ホテルへの出入りなどを調査してもらうことができ、慰謝料請求や離婚協議で証拠として使える場合もあります。

とくに、社内不倫では仕事上の接点と私的な関係の区別が難しく、本人に問い詰めても仕事の付き合いと説明されることがあります。

そのような場合には、客観的な証拠を集めてから対応を考えることが重要です。

違法な調査をしないよう注意する

配偶者の社内不倫を疑っても、違法な方法で調査を進めることは避けなければいけません。

たとえば、配偶者のスマホを勝手に操作したり、パスワードを無断で使ってログインしたりする行為は、後から問題になる可能性があります。

違法な方法で集めた証拠は、慰謝料請求や離婚手続きで使いにくくなったり、こちらの行動が問題視されたりすることもあります。

不倫を疑うと冷静な判断が難しくなりますが、証拠を集める際は、適法な方法で進めることが大切です。

社内不倫の証拠として有効なもの

社内不倫で慰謝料請求や離婚を考える場合には、不貞行為を裏付ける証拠が重要です。

ここでは、社内不倫の証拠として使われやすいものや、証拠収集時の注意点について解説します。

【関連記事】不倫の慰謝料が取れる証拠とは

LINE・メール・SNSのやり取り

LINEやメール、SNSのやり取りは、社内不倫の関係性を示す証拠になります。

証拠として重要になるのは、肉体関係や宿泊をうかがわせる内容が含まれているかどうかです。

  • ホテルや宿泊を前提にした会話
  • 肉体関係があったことを認める内容
  • 配偶者に隠して会っていたことが分かるやり取り
  • 出張や残業を口実に会っていたことが分かる内容
  • 関係を続けていた期間が分かるメッセージ

保存する際は、メッセージの一部だけを切り取るのではなく、送受信者、日時、前後の流れが分かる形で残すことが大切です。

写真や動画

写真や動画は、社内不倫の証拠として使うことができます。

とくに、ホテルに出入りしている場面や、旅行先で2人きりで過ごしている様子などは、不貞行為を推認する資料になり得ます。

証拠としての強さは、撮影された場所、時間、状況によって変わります。

ホテルや旅行の領収書

ホテルや旅行の領収書、クレジットカード明細なども、社内不倫の証拠になります。

たとえば、配偶者が説明していた出張先と異なる場所で宿泊していた場合や、2人分の宿泊・旅行費用を支払っていた場合には、不貞行為を疑う事情になります。

利用日時、場所、同行者、当日の行動記録などとあわせて整理することで、証拠としての意味が強まります。

探偵の調査報告書

探偵の調査報告書は、具体的な内容であれば、慰謝料請求や離婚協議の場面でも重要な資料になります。

加えて、本人が不倫を否定している場合や、仕事上の付き合いだと説明している場合には、客観的な行動記録が役立ちます。

ただし、調査費用は安くないため、依頼前に何を証明したいのかを整理しておくことが大切です。

証拠収集時の注意点

社内不倫の証拠を集める際は、証拠の内容だけでなく、集め方にも注意が必要です。

違法性が疑われる方法で集めた証拠は、後の交渉や裁判で扱いが問題になることもあります。

慰謝料請求を考える場合には、手元にある資料を整理したうえで、どの証拠が使えるのか、追加で何を集めるべきかを弁護士に確認しておくと進めやすくなります。

社内不倫の慰謝料相場

社内不倫の慰謝料は、一般的に数十万円から300万円程度が目安とされています。

離婚や別居に至らない場合は数十万円から100万円程度、社内不倫が原因で別居や離婚に至った場合は100万円から300万円程度になることがあります。

ただし、社内不倫だからといって、必ず慰謝料が高額になるわけではありません。

金額は、不倫期間、肉体関係の回数、不倫発覚前の夫婦関係、未成年の子どもの有無、発覚後の対応などを踏まえて判断されます。

社内不倫の慰謝料を請求する際は、相場だけで判断せず、証拠の内容や夫婦関係への影響を整理したうえで、請求額を検討することが大切です。

社内不倫に関して弁護士へ相談するメリット

社内不倫では、慰謝料請求だけでなく、証拠の集め方や離婚するかどうかも問題になります。

ここでは、社内不倫について弁護士へ相談するメリットを解説します。

慰謝料請求の見通しが分かる

弁護士に相談すると、社内不倫で慰謝料請求できるか、どの程度の金額を請求できるかを確認できます。

慰謝料請求では、肉体関係を示す証拠があるか、不倫によって夫婦関係にどのような影響が出たかが重要です。

弁護士に相談すれば、手元にある証拠や夫婦の状況を踏まえて、請求の可否や金額の目安を整理しやすくなります。

証拠収集についてアドバイスを受けられる

社内不倫では、仕事上の連絡と私的な関係が混在しやすいため、どの資料が証拠として使えるのか判断しにくいことがあります。

弁護士に相談すれば、LINEやメール、写真、領収書、探偵の調査報告書などについて、慰謝料請求に使えるかを確認できます。

早めに相談しておくことで、感情的に動く前に必要な準備を進めやすくなります。

相手方との交渉を任せられる

社内不倫の慰謝料請求では、配偶者や不倫相手と直接やり取りすることに大きな負担がかかります。

弁護士に依頼すれば、慰謝料の請求書面の作成や金額交渉、支払方法の調整などを任せることができます。

相手との直接連絡を避けられるため、冷静に話し合いを進めやすくなります。

離婚問題もあわせて相談できる

社内不倫が発覚した後は、慰謝料請求だけでなく、離婚するかどうかも大きな問題になります。

離婚する場合には、財産分与、親権、養育費、面会交流、年金分割などを整理する必要があります。

夫婦関係を続ける場合でも、不倫相手との接触をどう断たせるか、再発防止のために何を取り決めるかが問題になります。

弁護士に相談すれば、離婚する場合としない場合の両方を見据えて、必要な対応を整理できます。

社内不倫に関するよくある質問

社内不倫で会社をクビになる?

社内不倫をしただけで、必ず会社をクビになるわけではありません。

不倫は基本的に私生活上の問題ですが、会社の信用を損なうといった事情がある場合には、懲戒処分の対象になることがあります。

ダブル社内不倫とは?

ダブル社内不倫とは、既婚者同士が同じ会社や職場内で不倫関係になることをいいます。

双方に配偶者がいるため、それぞれの配偶者から慰謝料請求を受ける可能性があります。

まとめ

社内不倫は、同じ会社や職場の関係者との不倫であり、発覚すると夫婦関係だけでなく、職場での信用や今後の働き方にも影響します。

肉体関係があれば不貞行為に当たり、配偶者から慰謝料を請求される可能性があります。

配偶者の社内不倫を疑ったときは、感情的に問い詰めたり、会社に連絡したりする前に、行動の変化や証拠を整理することが大切です。

LINEやメール、写真、領収書、探偵の調査報告書などは証拠になり得ますが、違法な方法で集めないよう注意しなければなりません。

慰謝料請求や離婚を考えている場合には、早めに弁護士へ相談し、証拠の内容や今後の対応を整理しておきましょう。

この記事の監修者

この記事の監修者

中間 隼人Hayato Nakama

なかま法律事務所
代表弁護士/中小企業診断士
神奈川県横浜市出身 1985年生まれ
一橋大学法科大学院修了。
神奈川県弁護士会(65期)