離婚「知っトク」ブログ

養育費・婚姻費用の算定表が改定されました。

2020.01.08
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2019年12月23日、最高裁判所が、養育費・婚姻費用の新しい算定表を公表しました。(以下、これを「新算定表」と言います。
http://www.courts.go.jp/about/siryo/H30shihou_houkoku/index.html
◇改定された背景
従来の算定表は平成15年に作成されました。
15年余りが経過し,税金や物価の上昇といった社会情勢の変化を受けて,社会実態を反映した養育費及び婚姻費用(以下,まとめて「養育費等」と言います)にするために,算定表の改定が必要ではないか,という問題意識から,従来の算定表が改めて検証され,改定となりました。
◇改定のポイント
①概ね1万円~3万程度の上昇傾向にある
②算定式自体は従来の算定表と変わらない
③家計費等々の統計資料が更新されたこと
④算定表が改訂されたこと自体が養育費等の増減を認める事情にならないこと
⑤但し,客観的な事情の変更があるなどして,今後養育費等の増減を求める場合には,新算定表を基に算定することが望ましいこと
◇なかまの私見
思ったより増えなかったな,という印象を持ちました。ただ,従来の算定表の金額は低すぎるだろう,というのは法曹間では共通見解でしたので,概ね増加したこと自体は評価できるでしょう。
 

この記事の監修者

この記事の監修者

中間 隼人Hayato Nakama

なかま法律事務所
代表弁護士/中小企業診断士
神奈川県横浜市出身 1985年生まれ
一橋大学法科大学院修了。
神奈川県弁護士会(65期)