離婚「知っトク」ブログ

離婚問題を依頼する弁護士の選び方|失敗しないためのポイント

2025.01.10
  • その他
弁護士

弁護士は離婚において非常に重要な役割を果たします。

離婚を依頼する際は、離婚問題を得意とする弁護士を選ぶことが前提ですが、ネットで検索すると情報が多すぎて迷ってしまうこともあるでしょう。

弁護士選びで重要なのは、得意分野だけでなく、実際に話をして相性を確認することです。

この記事では、離婚の弁護士選びについて、以下の点を解説します。

離婚問題を依頼する際の弁護士の選び方

離婚問題を弁護士に依頼する際に考慮すべきポイントは以下のとおりです。

  • 離婚問題の対応実績が豊富か
  • 料金体系が明確でわかりやすいか
  • 親身に相談にのってくれるか
  • リスクやデメリットを説明してくれるか
  • 幅広い選択肢を提示してくれるか
  • 女性弁護士が在籍しているか
  • 自分の住んでいる地域に対応しているか
  • 実際に話して相性が良いかどうか

また、あなたが解決してほしい課題によっても、選ぶべき弁護士は異なります。

以下では、選び方のポイントについて詳しく解説します。

離婚問題の対応実績が豊富か

離婚問題を依頼する弁護士を選ぶ際に最も重要なのは、離婚問題の対応実績が豊富であるかどうかです。

医師に内科医や外科医がいるように、弁護士にも離婚、刑事事件、相続などそれぞれの得意分野があります。

離婚の対応実績が豊富な弁護士であれば、経験に基づいて離婚の見通しや状況に応じた適切な対応が可能です。

特に、父親の親権など難易度が高いケースでは、このような実績の豊富さが重要です。

弁護士の実績については、ホームページに記載されている以下の内容を確認してみましょう。

  • 弁護士の紹介ページ
  • 解決実績や解決事例
  • 本の出版やコラムの執筆、メディアへの露出 など

料金体系が明確でわかりやすいか

弁護士に依頼する判断材料となるのが、弁護士費用です。

弁護士費用には着手金・報酬金などが含まれ、事務所ごとに費用は異なります。

そのため、初めて依頼する人にとっては分かりにくく感じることもあるでしょう。

費用を支払う際に「予想以上に高額になった」という事態を避けるためにも、料金体系が明確でわかりやすい弁護士を選ぶことが重要です。

親身に対応してくれるか

離婚問題を弁護士に依頼する際、その弁護士が親身に対応してくれるかどうかも大切なポイントです。

離婚問題では、夫婦で傷つけ合うだけでなく、自分自身を責めて精神的に疲弊してしまう人も少なくありません。

たとえ実績が豊富であっても、冷たい対応をする弁護士では相談しづらく、精神的な負担がさらに大きくなってしまいます。

依頼者の気持ちを理解し、親身に寄り添ってくれる弁護士を選ぶことをおすすめします。

リスクやデメリットを説明してくれるか

離婚は弁護士に依頼すれば必ずしも自分の理想通りの結果になるとは限りません。状況によっては、自分の主張が認められないこともあります。

リスクやデメリットを理解せずに依頼すると、後悔する可能性があります。

そのため、リスクやデメリットをしっかり説明し、適切な解決策を提案してくれる弁護士を選ぶことが大切です。

また、不安がある場合には、リスクやデメリットについて弁護士に確認するようにしましょう。

幅広い選択肢を提示してくれるか

離婚問題を解決する手段には、交渉、調停、裁判とさまざまな方法があります。

どのような事案でも、交渉で相手を説得するより、裁判で白黒はっきりさせればいいという弁護士もいますが、相手が「人」である以上、その人や状況に応じた柔軟な対応が求められます。

また、裁判は、離婚までに時間がかかり、依頼者の負担も大きなものとなります。

裁判以外の選択肢を提示できる弁護士は、それだけ経験値も豊富だと言えます。幅広い選択肢を提示できるかどうかも選ぶ際のポイントです。

女性弁護士が在籍しているか

同性同士の方が相談しやすいと感じる女性も多くいます。

そのため、同性の弁護士に依頼したいのであれば、女性弁護士が在籍しているかどうかも判断材料となるでしょう。

ただし、性別だけで弁護士を選ぶと、実績のある弁護士と出会う機会を逃す可能性があります。

弁護士の性別によって有利不利が大きく変わることは少ないため、特に理由がなければ性別にこだわらず選ぶことも検討しましょう。

自分の住んでいる地域に対応しているか

インターネットで弁護士を探す際には、対応地域を確認する必要があります。

インターネットで検索すると、地域の法律事務所が表示されやすいですが、中には特定の地域のみ対応している弁護士もいます。

オンライン相談が可能な場合もありますが、離婚調停や裁判では弁護士が依頼者の地域に出向く必要があり、出張費が発生する場合があります。

そのため、地域対応の可否も考慮して選ぶことがポイントです。

実際に話して相性が良いかどうか

弁護士選びで最も重要なのは、実際に話してみて相性が良いかどうかを確認することです。

ネットの口コミなどは参考になりますが、実際に会話をしてみなければその弁護士の人柄や対応力は分かりません

実際に話すことで、以下の点を確認できます。

  • 弁護士の雰囲気
  • コミュニケーションの取りやすさ
  • 弁護士の回答から、信頼できるか、実績があるか

離婚成立まで弁護士と協力して進めていくため、話しやすい弁護士を選ぶことで、わからないことがあっても、安心して相談できます。

また、しっかりとコミュニケーションを取ることで、自分の希望に沿った結果を得られる可能性が高まります。

弁護士を選ぶ上ではさまざまなポイントがありますが、無料の法律相談を活用して、実際に相談してみることが一番重要です。

離婚に強い弁護士ランキングや口コミは当てになる?

近年、多くの弁護士がホームページを開設しており、インターネットで検索すれば弁護士は簡単に見つけることができます。

ネット上では、「離婚に強い弁護士ランキング」といったサイトが散見されますが、こうしたランキングが何を基準に算出されているのかわからない場合があります。

例えば、相談件数を基準にしている場合、相談が多いだけで依頼に至っていない可能性も考えられます。

そのため、こうしたランキングはあくまで参考程度に留めておくのが良いでしょう。

また、Google検索で弁護士の口コミが表示されることもありますが、これも参考材料の一つとして捉えるべきです。

例えば、弁護士が相談者の話を丁寧に聞くことに重点を置いていても、相談者が「もっと具体的な解決策を提案してほしい」と望んでいた場合、満足度が低く評価されることもあります。

このように、口コミの評価が相談者のニーズや相性によって左右されることがあるため、最終的には実際に弁護士と話して判断することが重要です。

離婚弁護士の探し方

離婚問題を相談する弁護士は、以下の方法で探すことができます。それぞれのメリットとデメリットを解説します。

  • インターネットで探す
  • 弁護士会から紹介してもらう
  • 知人から紹介してもらう
  • 法テラスで相談する

インターネットで探す

弁護士を探す最も一般的な方法が、インターネットでの検索です。

検索を通じて弁護士の情報を集めることができ、ポータルサイトを利用すれば地域で弁護士を絞り込み、比較検討も簡単に行えます。

また、日本弁護士連合会が提供する弁護士検索サービスもあります。

弁護士検索 全国すべての弁護士が検索できるが、対応分野を調べることはできない
ひまわりサーチ 離婚問題に対応している弁護士を探せるが、弁護士の登録は任意

さらに、「地域名 × 離婚 × 弁護士」のように検索すれば、地域に特化した弁護士を探すことも可能です。

弁護士会から紹介してもらう

弁護士が所属する各都道府県の弁護士会でも、法律相談を実施しており、そこで相談した弁護士に依頼する方法もあります。

ただし、弁護士会の法律相談は5,000円程度の相談料がかかる場合が多く、弁護士を自分で指定できない点に注意が必要です。

【関連記事】無料で離婚相談ができる窓口3つ|離婚相談は誰にすべき?

知人から紹介してもらう

知人や友人から弁護士を紹介してもらう方法もあります。知人や友人の離婚問題を解決した実績のある弁護士であれば、知人のお墨付きもあるため安心です。

ただし、紹介された弁護士が必ずしも自分に合うとは限りません。紹介された手前、断りにくくなる可能性もあります。

法テラスで相談する

離婚の弁護士費用を負担するのが難しい場合は、法テラスでの相談がおすすめです。

法テラスは国が設立した法律相談センターで、以下のような特徴があります。

  • 同じ問題につき3回まで無料相談可能
  • 相場よりも安い金額で弁護士に依頼できる
  • 民事法律扶助を利用することで、弁護士費用を立て替えてもらえ、月々少額から支払いが可能

ただし、法テラスを利用するには収入が一定以下であるなどの条件があります。

また、法テラス経由で依頼する場合、法テラスと契約している弁護士の中から担当の弁護士がランダムに選ばれるため、離婚問題の実績がある弁護士に当たるとは限らない点に注意が必要です。

気になる人は法テラスで相談してみましょう。

離婚はなかま法律事務所にご相談ください

「なかま法律事務所」も離婚問題に豊富な実績があります。

  1. 初回相談無料
  2. 離婚問題の対応実績10年以上
  3. 離婚チームで離婚をフルサポート
  4. 女性弁護士も在籍
  5. 気持ちに寄り添い満足度を重視

離婚問題に実績のある弁護士を探している人はお気軽にご相談ください。

初回相談無料

当事務所では、平日の18時まで初回相談が完全無料です。相談時間も1時間程度でじっくりとお話をうかがいます。

事務所は完全個室でキッズスペースも完備しており、安心してご相談いただけます。

また、土日相談やzoomを利用したオンライン相談にも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

離婚問題の対応実績10年以上

当事務所は2014年の開設以来、10年以上にわたり一貫して離婚問題に取り組んできました。

これまで数多くのご相談に対応してきましたが、一つとして同じ悩みはありません。

そのため、これまでの経験を活かして、依頼者一人ひとりに寄り添った解決を心掛けています。

離婚チームで離婚をフルサポート

当事務所では、弁護士2名と優秀なスタッフ1名による「離婚チーム」が依頼者をフルサポートします。チーム体制により、きめ細かで迅速な対応が可能です。

女性弁護士も在籍

当事務所には女性弁護士も在籍しています。ご希望に応じて、女性弁護士または男性弁護士を指定いただくことも可能です。

気持ちに寄り添い満足度を重視

当事務所では、相談件数や依頼件数の多さよりも、一人ひとりの満足度を重視しています。

これまでにも多くの依頼者から喜びの声をいただいております。

私が精神的に不安定な時期で色々状況が変わり、その中で一番最善であろうという提案をしていただけたこと。私の体調を気にかけて下さったこと、私には支えて下さる先生がいるんだと思えるだけで日々を頑張って過ごすことが出来ました。もしまた何かありましたら安心して相談出来るなかま法律事務所様にお願いしたいと思っております。/40代女性
ラインでやり取りさせて頂けたことが、とても便利でした。返信もとても早く、相手への対応も迅速でした。慰謝料請求2件で1年半と長くなりましたが、いつも的確なアドバイスをして頂き、専門用語も丁寧に説明して下さいました。時効ギリギリでしたが、なかま先生が依頼翌日に対応して下さったおかげて慰謝料が取れました。なかま先生はとても信頼出来る先生で感謝しております。また、何かあればお願いしたいです。/30代女性

もし今離婚問題でお悩みなら、一人で抱えずにお気軽にご相談ください。

【関連】お客様の声/解決事例

離婚で弁護士を選ぶ際によくある質問

離婚の弁護士は有名な事務所の方がいい?

離婚の弁護士を選ぶ際は、有名な法律事務所の方がよいのではないかと考える人もいるでしょう。

確かに知名度のある法律事務所だと安心できる点はあるでしょう。

ただし、CMが流せるような法律事務所は、在籍している弁護士が多く、実際に相談を受けた弁護士と対応する弁護士が違うというケースも少なくありません

そのため、依頼時には、どの弁護士が担当するのかをしっかり確認することが大切です。

弁護士に離婚を依頼した場合の費用の相場は?

弁護士に離婚を依頼した場合の費用の相場は、以下の通りです。

  • 協議離婚:40~60万円
  • 離婚調停:60~80万円
  • 離婚裁判:60~120万円

ただし、これらはあくまでも目安であり、法律事務所の料金体系や依頼内容によっても大きく異なります。

具体的な金額については、相談する弁護士に必ず確認しましょう。

費用が負担できない場合は、支払い方法が柔軟な弁護士や法テラスの利用を検討しましょう。

費用の内訳や費用を抑えるポイントについては関連記事も参考にしてみてください。

【関連記事】離婚にかかる弁護士費用はいくら?相場や内訳・安く抑えるポイント

離婚の弁護士選びに失敗したら着手金は返ってくる?

弁護士に離婚を依頼した後、途中で契約を解除しても、着手金が全額返還される可能性は低いです。

着手金は、弁護士に依頼した際に発生する活動費用のため、本来返金されません。

ただし、事件に着手したばかりの場合、一部返還される可能性があります。

こうした事態を避けるためにも、弁護士と直接話をして、総合的に判断することが大切です。

弁護士に相談する際の流れは?

弁護士に相談する際は、事前に予約をして、予約した日に法律事務所などへ行き面談を行います。

インターネットで弁護士を探した場合は、弁護士のホームページに記載された電話やメールで予約を取りましょう。

相談時間は30分から1時間程度が一般的です。事前に質問内容をまとめ、不倫の証拠や収入関係の資料などを持参するとスムーズです。

相談後、必ず依頼する必要はありません。一度持ち帰って検討することも可能です。

複数の弁護士に相談し、その中から自分に合った弁護士を選びましょう。

弁護士費用と弁護士の能力は比例する?

「弁護士費用と弁護士の能力は比例するか?」と質問されることがあります。

確かに、専門性や実績を強みに弁護士費用を高く設定している弁護士もいますが、集客のための広告費や事務所運営費が影響していることもあります。

一方で、能力に関係なく集客が上手くいかずに、費用を低めに設定している弁護士もいるため、費用と能力が必ずしも比例するとは限りません

実際に弁護士と話して、対応や実績、自分の予算などを総合的に判断することが大切です。

まとめ

弁護士選びは離婚の結果を大きく左右します。費用も決して安くないからこそ、実際に弁護士と話して確認することが一番重要です。

また、離婚について基本的な知識を身に着けておくと、弁護士の説明が理解しやすくなり、自分の希望や見通しも明確になります。

わからないことがあれば、遠慮なく弁護士に質問してみましょう。

なかま法律事務所では、離婚問題に豊富な実績があります。離婚でお悩みの方は、一人で抱え込まずに、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

この記事の監修者

中間 隼人Hayato Nakama

なかま法律事務所
代表弁護士/中小企業診断士
神奈川県横浜市出身 1985年生まれ
一橋大学法科大学院修了。
神奈川県弁護士会(65期)