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配偶者が依頼した弁護士から手紙が届いた

2025.01.27
  • その他
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離婚を考える夫婦において、突然相手の弁護士から連絡が来ることがあります。相手が弁護士を立てた場合、離婚の話し合いは本格的に進んでいき、財産分与や親権などの離婚条件を具体的に議論する段階に入ります。

相手の弁護士との交渉を進めていく中で、対応を間違えると自分にとって不利な形で離婚が成立してしまう可能性があります。相手が弁護士を立てた場合の対処法や注意点について説明します。

離婚相手が弁護士に依頼したらどうなる?

相手が弁護士に依頼した場合、基本的には配偶者と直接離婚の話し合いをすることはなくなります。離婚に関する話し合いはすべて相手の弁護士と行い、離婚条件などを決めていきます。

注意すべき点としては、相手の弁護士は中立の立場ではありません。弁護士は依頼者の味方ですので、相手にとって有利な条件で離婚が成立するように交渉を進めていきます。そのため、相手が弁護士に依頼した場合、不利な条件で離婚が成立してしまう可能性が高まります。

配偶者が依頼した弁護士から手紙が届いたときの対応について

離婚相手が弁護士に依頼した場合の対応について説明します。

弁護士からの連絡は無視しない

離婚相手が依頼した弁護士から連絡が来た場合、まず「受任通知」や「ご連絡」などの言葉が記載された書面が送られてくるのが一般的です。通常、その書面には「相手に直接連絡しないこと」や「弁護士への連絡方法・返答期限」などが記載されています。

弁護士からの連絡は無視をせず、しっかりと内容を確認し、連絡を返すことが大切です。無視をすると、調停や裁判に発展していく可能性が高く、最終的には自分に不利な形で離婚が成立してしまう可能性があります。

弁護士との交渉を安易に進めない

弁護士からの連絡を無視しないことは大切ですが、安易に離婚条件などの交渉を進めてしまうのも注意が必要です。相手の弁護士は配偶者の味方となって交渉を進めてくるため、結果的に不利な条件で離婚が成立してしまう可能性があります。

相手の弁護士から具体的な離婚条件などを提示されたら、すぐに合意せず、慎重に考えてから判断したほうがよいでしょう。

自分も弁護士を立てる

離婚相手が弁護士に依頼した場合、こちらも弁護士に頼ることを検討したほうがよいでしょう。弁護士は法律や交渉のプロですので、自分ひとりで対応すると、相手のペースで離婚が進められてしまう可能性があります。また、弁護士との交渉は精神的な負担も大きいです。

こちらも弁護士に依頼した場合は、相手との交渉はすべて弁護士に任せられます。不利な離婚条件を押し付けられるリスクや精神的な負担を軽減できるのが大きなメリットです。

配偶者が依頼した弁護士から手紙が届いた方へ

離婚相手が弁護士に依頼する理由はさまざまですが、相手と話したくない、財産分与や親権などで譲りたくない条件がある、などが代表的な理由です。

離婚相手が弁護士に依頼した以上、相手の弁護士は依頼者にとって有利な条件を獲得できるよう交渉を進めます。また、一度取り決めた離婚条件を後から覆すことは難しいため、慎重に相手との交渉を進めることが重要です。

離婚相手が弁護士に依頼し、どうしたらいいのかわからない場合は、当事務所にご相談ください。当事務所は、神奈川県の横浜市で設立以降、離婚問題に注力し数多くの解決実績がございます。初回のご相談は無料ですので、まずはお気軽にご連絡ください。

この記事の監修者

この記事の監修者

中間 隼人Hayato Nakama

なかま法律事務所
代表弁護士/中小企業診断士
神奈川県横浜市出身 1985年生まれ
一橋大学法科大学院修了。
神奈川県弁護士会(65期)