配偶者が離婚の話し合いに応じない
- その他

離婚を考えているものの、配偶者と話し合いがなかなか進まず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。話し合いをしても感情的な言い合いになったり、連絡が取れなかったりして、話し合いが平行線になることも少なくありません。配偶者と離婚話が進まない原因や対処法について弁護士が解説します。
目次
配偶者と離婚の話し合いが進まない原因
配偶者との離婚話が進まない原因はさまざまですが、代表的なのは「感情的な対立」や「離婚条件の食い違い」などです。夫婦で離婚の話し合いをしても、感情的になってしまい、冷静な話し合いができない状態になっている夫婦も少なくありません。
別居中の場合は、そもそも相手と連絡が取れない、無視されている状況の方もいるでしょう。お互いが納得する離婚条件を決めるには、冷静な話し合いが不可欠です。相手と冷静な話し合いをするのが難しい場合は、第三者の力を借りることも検討したほうがよいでしょう。
配偶者が離婚の話し合いに応じないときの対処法
配偶者が離婚の話し合いに応じない場合、第三者を間に入れることで話し合いのテーブルについてくれる可能性が高まります。離婚のサポートをしてくれる第三者として代表的なのは、調停委員と弁護士です。
離婚調停を申し立てる
離婚調停とは、家庭裁判所で調停委員を介して離婚の話し合いを進める手続きのことです。調停委員は、夫婦双方から話を聞き、離婚の合意ができるよう調整を図ってくれます。
離婚調停では配偶者と直接話す必要がないため、離婚の話し合いがスムーズに進むことが期待できます。ただし、離婚調停をすれば、必ず離婚できるとは限りません。離婚条件などに納得ができず、合意に至らない場合は、調停が不成立になることもあります。
弁護士に依頼する
配偶者が離婚の話し合いに応じないケースでは、弁護士への依頼も代表的な選択肢です。弁護士に依頼すると、交渉をすべて一任できるため、相手と直接離婚の話し合いをする必要はありません。
また、弁護士を立てることで、離婚に関する本気度を相手に示すことができます。これまで話し合いに応じてくれなかった相手も応じてくれるかもしれません。弁護士は依頼者の利益のために交渉をしてくれるため、自分にとって有利な条件で離婚できる可能性も高まります。
配偶者と離婚する際に気を付けること
配偶者と離婚する際は、いくつか注意すべきポイントがあります。
まずは、適切な財産分与を行うために、夫婦の共有財産をきちんと把握することです。場合によっては、相手が財産を隠していたり、使い込んでいたりするケースもあります。夫婦の財産を把握するのが難しい場合は、弁護士への依頼を検討してください。
次に、別居中に不貞行為や悪意の遺棄などの法的な離婚事由を作らないことです。不貞行為は、いわゆる不倫です。悪意の遺棄とは、相手に生活費を渡さなかったり、正当な理由なく同居を拒む行為などが該当します。
別居中の夫婦であっても、これらの行為をしてしまうと、相手から慰謝料を請求される可能性があります。離婚時に不利な要因となる可能性があるため、別居中も夫婦としての義務を果たすことが大切です。
配偶者が離婚の話し合いに応じない方へ
配偶者が離婚の話し合いに応じない場合、繰り返し連絡を催促することもあり、精神的にも大きな負担がかかります。このようなケースでは、弁護士に一度相談することをおすすめします。
弁護士に相談することで、今後の対応や適切な離婚条件に関するアドバイスが得られます。実際に依頼した場合は、心強い味方となってあなたの代わりに相手と交渉をしてくれます。
当事務所も設立当初から離婚問題に注力し、多くの解決実績がございます。一人で悩みを抱え込みすぎず、離婚問題でお困りの方はお気軽にご相談ください。