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スピード離婚は恥ずかしい?主な離婚原因・して良かったと思う理由

2026.02.05
  • 離婚の原因

「スピード離婚」は、結婚から比較的短期間で離婚に至るケースを指し、多くは1年以内、なかには数週間〜数ヶ月で終わることもあります。

交際期間が短かったり、結婚後に価値観のズレや隠し事、モラハラなどの問題が判明したりすることが原因です。

日本では「離婚=失敗」ととらえられる風潮が根強く、当事者は「恥ずかしい」と感じやすいものの、早めに関係を見直せたというメリットもあります。

ここでは、スピード離婚にまつわる原因や後悔、メリット、手続き、再出発のヒントまでを幅広く解説します。

スピード離婚とは?

まずはスピード離婚がなんなのか、どのくらいの期間で離婚をすることを指すのかなどを説明します。

短期間で離婚すること

「スピード離婚」とは、結婚してから比較的短期間で離婚に至ることを指します。明確な定義はありませんが、一般的には結婚から1年以内の離婚を指すことが多いです。

交際中には見えなかった性格や生活感の違いが、同居や結婚生活を通じて明るみに出ることで、短期間のうちに「この人とは無理だ」と判断する人も少なくありません。

スピード離婚の期間は1年以内が目安

スピード離婚とされる期間は人によって判断が異なりますが、多くのケースでは「1年以内」、特に「半年以内の離婚」は社会的にもスピード離婚と見なされやすい傾向にあります。

婚姻届を提出してから数週間〜数ヶ月での離婚となると、「なぜそんなに早く?」と周囲から驚かれることもありますが、実際には初期の段階で見切りをつけることが合理的な判断になる場合もあります。

スピード離婚が恥ずかしいと思う理由

スピード離婚は決して珍しいことではありませんが、当事者が「恥ずかしい」と感じることは少なくありません。

特に、結婚が人生の一大イベントとされる日本社会においては、「短期間で終わってしまった」ことに対してネガティブな感情を抱く人が多いのが実情です。

ここでは、スピード離婚を恥ずかしく感じる主な理由を紹介します。

「失敗した」と見られることへの羞恥心

結婚という決断が「失敗だった」と周囲から思われることに、強い羞恥心を抱く人は多いです。

とくに、挙式や新婚旅行を盛大に行った人ほど、「あれだけ祝ってもらったのに離婚なんて…」と、結果が裏切りのように感じられることもあります。

周囲に申し訳なさや気まずさを感じて、離婚そのものを恥ずかしいことだと捉えてしまうのです。

周囲への報告がしにくい

スピード離婚は、親族や友人・職場など、結婚を報告したばかりの相手に再び離婚を伝える必要があるため、心理的なハードルが高くなります。

「まだ結婚の報告すら耳に新しいのに、もう離婚?」と驚かれたり、根掘り葉掘り事情を聞かれることをおそれたりして、報告をためらう人も少なくありません

「我慢が足りない」と批判される懸念

スピード離婚に対して、「辛抱が足りないのでは?」という見方をする人も一定数います。

とくに上の世代に多く、時間をかけて関係を築くべきという価値観から、短期間での離婚を「忍耐力の欠如」ととらえる傾向があります

こうした批判を恐れて離婚自体を恥ずかしいものと感じる人もいます。

「見る目がなかった」と思われる不安

相手選びに失敗したことを公にするようで、恥ずかしいという感情を抱く人もいます。

特に交際期間が短い場合、「どうしてそんな相手と結婚したの?と問われることを想像し、「自分の判断力が欠けていた」と責められるような気持ちになるのです。

世間体や家族の期待を裏切ったという思い

結婚は家族や親族にとっても喜ばしい出来事であり、期待を込めて祝福されることが多いものです。

その反面、短期間で離婚することによって「期待を裏切ってしまった」という罪悪感に悩まされる人もいます。

とくに保守的な家庭環境では、離婚そのものが否定的に受け止められやすく、なおさら「恥ずかしい」と感じてしまうでしょう。

スピード離婚のよくある原因

スピード離婚に至る理由は人それぞれですが、よく見られる原因には一定の傾向があります。

ここでは、短期間で離婚に至る主な背景を取り上げ、なぜ離婚に至ったのかを客観的に理解するための手がかりとします。

交際期間が短すぎた

交際期間が短いと、相手の性格や価値観、生活習慣などを十分に理解できないまま結婚に至ることが多くなります。

付き合っているときはよく見えたけど、一緒に住んでみたらまったく違った」というギャップを感じ、結婚生活に違和感を持つケースが多く見られます。

最初から無理をしていたと気づき、早期に別れを決断する流れです。

浮気・不倫など異性問題

結婚後まもなくして相手の浮気や不倫が発覚するケースも、スピード離婚の大きな原因の一つです。

特に、「付き合っている間は隠されていたが、結婚後に本性が表れた」「前から続いていた関係が発覚した」など、裏切られたと感じる出来事は、短期間であっても離婚を選ぶ大きな要因になります。

【関連記事】不貞行為とはどこからどこまで?慰謝料や証拠を簡単に解説

価値観・金銭感覚のズレ

生活をともにする中で、金銭感覚や価値観の違いが表面化することもあります。

たとえば、食費・趣味・貯金の仕方など、日常的な価値観の違いが積み重なると、「一緒に暮らすのは難しい」と感じるようになります。

とくに生活費をどのように分担するか、借金や浪費癖の有無など、お金に関するズレは深刻な対立の種となりやすいです。

モラハラ・DVなど

精神的な支配や暴力といった深刻な問題が結婚後に判明するケースもあります。

交際中には優しかった相手が、同居を機に威圧的・攻撃的な態度を見せるようになったという例も少なくありません。

暴言や束縛、身体的暴力といった明確なハラスメント行為があれば、早期に離婚を選ぶのはむしろ賢明な判断といえるでしょう。

【関連記事】モラハラ夫とあっさり離婚する方法|モラハラ夫は変わるのか?

嘘・隠し事・裏切り

結婚後に借金・離婚歴・子どもの存在など、相手が重大なことを隠していたと判明するケースもあります。

事実を知らされずに結婚した場合、「信頼できない」と感じるのは当然です。こうした隠し事にショックを受け、「これ以上一緒にはいられない」と判断する人も多いです。

勢いや周囲の圧力で結婚

「友人の結婚に焦って」「子どもができたから」といった外的要因で結婚を決めた結果、気持ちの準備が整っていなかったことに気づくケースもあります。

本心では納得できていなかったことが、結婚生活の中で噴き出し、離婚へとつながるのです。

スピード離婚をして良かった理由やメリット

スピード離婚にはネガティブな印象もありますが、実際には「早く離婚してよかった」と感じる人も少なくありません。

無理に関係を続けるよりも、早めにリセットした方が、精神的・経済的な負担を軽減できるケースも多いです。ここでは、スピード離婚を前向きに捉える理由やメリットを紹介します。

関係を早く終わらせられた

関係がうまくいかないと分かった段階で早めに決断できたことで、「傷が深くならずに済んだ」と感じる人も多いです。

長く我慢し続けて関係が悪化するよりも、早期に離婚を選ぶことで、生活や気持ちの立て直しがしやすくなります

価値観のズレに早く気づけた

結婚生活が始まると、金銭感覚や家族観、生活リズムなど、日常の中での「ズレ」が表面化します。

スピード離婚を選んだ人の中には、そうしたズレに早く気づけたことで、「このまま続けても無理だった」と納得し、潔く関係を終えたケースもあります。

精神的なダメージが少なかった

関係がこじれすぎる前に離婚することで、精神的な負担を最小限に抑えることができます。

長期間の不和やモラハラ・DVを受け続けるよりも、短期間で関係を終えた方が、心の傷が浅く済むこともあります。

再スタートがしやすい

スピード離婚は婚姻期間が短いため、財産分与や子どもの問題などが複雑化しづらい傾向があります。

その分、新たな生活へ移行するハードルも低く、「人生をやり直しやすい」と感じる人もいます。

年齢的にも若いうちの離婚であれば、再婚やキャリアの再構築も比較的スムーズに行えます。自分の幸せを優先できた

「結婚生活に我慢して苦しむよりも、自分の幸せを優先したい」という前向きな決断も、スピード離婚の大きなメリットです。

世間体や他人の評価よりも、自分の心の声に従って決断できたことに対して、後悔よりも解放感を感じる人も多いです。

スピード離婚の後悔やデメリット

離婚歴が早くつく

結婚後すぐに離婚すると、たとえ短期間であっても「離婚歴」は戸籍に残ります。このため、将来再婚を考える際や新たな交際の場面で、相手から「なぜすぐに離婚したのか」と聞かれることもあり、説明に困る場合があります。

婚姻期間が短いことで、先入観を持たれてしまうこともあり、婚活や再婚時にハンデと感じる人もいます。

親族・職場に気まずさが残る

結婚は周囲にも祝福される人生のイベントであり、親族や職場の同僚、友人にも報告をしたり、式や披露宴を開いたりした人も多いでしょう。

ところが短期間で離婚した場合、「すぐに別れることになりました」と伝えるのが気まずく、後ろめたい気持ちになることがあります。

特に両親や祖父母など年配の家族からは、「もう少し我慢して続けるべきだったのでは」といったプレッシャーを受けることもあるため、心理的な負担が大きくなりがちです。

職場でも、結婚を祝ってもらった手前、離婚の報告を控えてしまい、しばらく気まずい状態が続くこともあります。

自己否定につながりやすい

スピード離婚をした人の中には、強い自己否定に陥ってしまう人もいます。結婚生活に期待していた分、早期の破綻は大きな挫折感を伴い、「私には結婚が向いていないのでは」と自信を失ってしまうこともあります

また、周囲からの視線や言葉に過敏になり、「離婚したことを恥じて隠してしまう」というケースも少なくありません。このような感情を抱え込んでしまうと、再出発への意欲を失い、精神的にふさぎ込んでしまうおそれもあります。

子どもがいた場合の影響

スピード離婚であっても、子どもがいた場合はその影響がより深刻になります。離婚後の生活の変化に加え、親の離婚が子どもの心に大きな傷を残すこともあります。特に幼い子どもの場合、親の不在や生活の変化に混乱を覚えることが多く、精神的なケアが欠かせません。

また、離婚後に親権・養育費・面会交流といった問題を巡ってトラブルになるケースもあり、スピード離婚だからといって手続きが簡単に済むとは限りません。子どもがいる場合には、離婚のタイミングや影響の度合いを慎重に見極める必要があります。

【関連記事】離婚時の親権の決め方や決まる基準は?母親が負ける場合はある?

スピード離婚にかかる費用や手続きの流れ

スピード離婚は、関係がこじれすぎる前に離婚に踏み切るため、協議でまとまりやすいという点で、手続きも比較的スムーズに進む傾向があります。

ここでは、離婚時にかかる費用や必要な手続きの流れについて簡単に解説します。

協議離婚なら費用は少ない

スピード離婚の多くは、協議離婚で行われます。協議離婚は、夫婦間で話し合いがつけば、調停や裁判を経る必要がなく、手続きも簡素です。公的な費用は原則不要で、離婚届の提出にかかる手数料もありません

費用が発生するとすれば、公正証書(離婚協議書)を作成する場合の費用や、弁護士に相談・依頼した場合の報酬です。慰謝料や財産分与などで揉める要素がなければ、コストを抑えて離婚が可能です。

【関連記事】協議離婚とは|協議離婚の流れや弁護士費用・デメリットを解説

離婚届の出し方と必要書類

協議離婚の場合、夫婦で合意し、離婚届に署名・押印して提出するだけで手続きが完了します。提出先は、本籍地または夫婦のいずれかの住所地の市区町村役場です。離婚届には、成人2名の証人の署名・押印が必要です。

また、本人確認書類や、場合によっては戸籍謄本(本籍地以外で手続きする場合)も必要になります。婚姻後に姓を変えていた場合は、離婚後の氏の選択届をあわせて提出することで、旧姓に戻すことも可能です。

提出前に確認すべきポイント

離婚届の提出前には、いくつかの重要な点を確認しておく必要があります。まずは、子どもがいる場合には親権者の記載が必須です。これが未記載だと離婚届は受理されません。

また、財産分与や慰謝料、養育費の取り決めがある場合には、口頭ではなく書面にしておくことがトラブル防止につながります。

必要に応じて「離婚協議書」や「公正証書」を作成し、将来の支払いが履行されない場合でも法的に強制力をもたせられるようにしておくと安心です。

スピード離婚でも慰謝料・財産分与は発生する?

スピード離婚だからといって、必ずしも慰謝料や財産分与が発生しないわけではありません。婚姻期間が短くても、法的な権利として一定の請求が認められるケースがあります。

慰謝料が認められるケース

慰謝料は「精神的苦痛」に対する損害賠償であり、離婚そのものではなく、離婚原因となった不法行為に対して発生します。

つまり、たとえ婚姻期間が数か月でも、相手の浮気(不貞行為)やDV、モラハラなどが原因で離婚に至った場合には、慰謝料を請求できる可能性があります

逆に、価値観の違いや性格の不一致など、法的な責任がない場合は、慰謝料の請求は難しいとされます。

重要なのは、「誰に、どの程度の非があるか」であり、スピード離婚かどうかよりも原因が重視されます。

【関連記事】不倫慰謝料の相場と請求条件とは?|手順やよくある失敗まで解説

短期間でも財産分与の対象になる?

財産分与は、婚姻中に夫婦が協力して築いた財産を清算する制度です。

婚姻期間がごく短い場合、分け合うべき財産がほとんどないケースもありますが、たとえば結婚を機に共同名義で購入した家財や車、結婚直後に貯めた預金などがあれば、財産分与の対象になり得ます

ただし、結婚前から持っていた預貯金や不動産などは原則として「特有財産」とみなされ、分与の対象にはなりません。

婚姻期間が短い場合には「夫婦の共有財産」として評価される範囲が狭くなり、分与額も少額にとどまる傾向があります。

【関連記事】財産分与の進め方がわからない

金銭トラブルを避けるために

スピード離婚であっても、慰謝料や財産分与を巡って争いが起こることは珍しくありません。離婚後に金銭トラブルを避けるためには、離婚届の提出前にしっかりと話し合い、必要であれば書面に残しておくことが大切です。

特に慰謝料や財産分与の内容については、「離婚協議書」や「公正証書」にしておくことで、後々のトラブルを防ぐ効果があります。相手が支払いに応じないリスクに備えるには、公正証書に強制執行認諾文言を入れておくと、万が一の際に差し押さえも可能になります。

スピード離婚後の再スタートを前向きに切るには

短期間の離婚でも落ち込む必要はありません。自分を見つめ直し、次の一歩を前向きに踏み出すためのヒントを紹介します。

離婚=失敗ではない

まず大切なのは、「離婚したこと=人生の失敗」と思い込まないことです。結婚に失敗したのではなく、「合わない相手と無理に一緒にい続けることをやめた」と考えれば、それは自分を守るための正しい選択だったとも言えます。

特にスピード離婚は、長年我慢して苦しむよりも、早い段階で決断できたという意味で、むしろリカバリーの早い行動です。自分の判断を否定せず、「次にどう生きるか」に視点を移しましょう

相談できる人を持つことの大切さ

離婚の経験は、一人で抱え込むにはあまりにも重くなりがちです。感情を整理するためにも、信頼できる友人や家族、あるいはカウンセラーや心理士といった専門家に話を聞いてもらうことが大切です。

自分の気持ちを口に出すことで、「何がつらかったのか」「本当はどうしたかったのか」が明確になり、自分の心と向き合うことができます。誰かに話すことが、再スタートの大きな一歩になることもあります。

自分軸を取り戻す習慣

スピード離婚の後は、自分らしさを取り戻すことが何よりも大切です。離婚後は、「また失敗したらどうしよう」という不安や、「こうするべきだったのかも」という後悔が出てくることもあります。

そうしたときこそ、日常生活の中で「何が好きで、どうしたいか」という自分軸を意識して、小さな行動から整えていきましょう

たとえば、趣味を楽しむ、自分のためだけに食事を用意する、毎日10分散歩をするなどです。そうした些細なことが、心の回復を支えてくれます。

新しい人間関係に向けて意識すること

再スタートには、人間関係の見直しも重要です。結婚中に疎遠になった友人との関係を修復したり、新しい出会いの場に出てみたりするのも良いでしょう。ただし、新しい恋愛に焦って飛び込む必要はありません

まずは、過去の関係で感じた「こういう付き合い方が苦しかった」という学びを活かすことが、より良い人間関係づくりの土台になります。

自分の価値観を大切にすることが、今後の人付き合いを前向きに変えるきっかけになるはずです。

まとめ

スピード離婚は恥ずかしいことではなく、早い段階で問題に気づき、対処した結果ともいえます。

たとえ婚姻期間が短くても、慰謝料や財産分与が発生することもあるため、手続きや権利の確認は欠かせません。

精神的なショックや周囲の目に悩むこともありますが、自分の幸せを優先し、前向きに再出発するための機会として捉えることが大切です。

必要な相続や名義変更のように、離婚にも正しい手続きと心の整理が求められます。焦らず、自分軸を取り戻す時間を持ちましょう。

この記事の監修者

この記事の監修者

中間 隼人Hayato Nakama

なかま法律事務所
代表弁護士/中小企業診断士
神奈川県横浜市出身 1985年生まれ
一橋大学法科大学院修了。
神奈川県弁護士会(65期)